フォン・ブラウンとガガーリン
A02&05「スカイウォーカー」とA08「月面」は直接の続編だったので、お話の色々な部分がリンクしていました。
スカイウォーカーは第二次大戦末期、ドイツのロケット学者フォン・ブラウン博士が、軍のトップの目を盗みつつこっそり宇宙ロケットを作り上げ、打ち上げるお話でした。その中でフォン・ブラウンと共にロケット開発に取り組んだ「からくりの森の少年忍者」のうちの一人がユーリ・ガガーリンでした。彼は戦後にソ連に渡り、人類最初の宇宙飛行士になりました。そして大戦末期にフォン・ブラウンと一緒に打ち上げたロケットを宇宙空間で見つけた…ような気がしたのですが、データにはそのロケットの影は映っておらず、幻だったのだろう、という事になってしまいます。ガガーリンは劇中最後にフォン・ブラウンに語りかけます。「もう一度飛ぶ」と。でも彼は間もなく、飛行機事故で帰らぬ人となってしまうのでした。
そして続編である「月面」。
フォン・ブラウンが開発した9人乗りの宇宙船「アポロ11号」が月へと旅をするお話でした。この9人の中に、やたらとロシア語が得意な飛行士がおりました。彼は決定的なピンチに見舞われたアポロを、抜群の行動力で着陸へと導きます。彼こそが、フォン・ブラウンの密かな依頼でソ連を抜け出し、アポロへと乗り込んだユーリ・ガガーリンのその後の姿なのでした。
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